COVID-19の影響により、これまでface-to-faceで行われていた学会や研究会が

軒並みオンライン化されています。日整会 (JOA)や日本脊椎脊髄病学会 (JSR)は

もちろん、企業がスポンサーとなって行われている手術のセミナーなども多くは

オンラインで視聴することができるようになりました。


直接講演者の先生と話を交えることができない、ということは残念なことも多いのですが、

オンラインならではのありがたい点もいくつかあります。

特に脊椎外科に関して考えてみると、メリットも大きいのではないかと思います。

今回は、そのメリットと、それを活かすための方策について考えてみます。

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1. 手術動画をじっくり見られる

オンラインでのセミナー (ウェビナー)の一番の良い点はこれじゃないかと思っています。

自分のPCを使用して、演者の先生方の手術動画を見ることができる。

学会などの大型スクリーンで見ると、わかりにくいところや気になるところがそのまま

スルーされていきますが、ウェビナーだと自分のPCですので明瞭に見えるし、

術者の細かい手さばきも観察できる。


また、過去のウェビナーを医療者用HPにアップロードしてくれている業者

(Depuy SynthesさんやMedtronicさんなど) も最近は増えてきているように思いますので、

そのサイトからは繰り返し動画を見て学ぶことができるのが本当に良いです。

私自身、これのサイトを空いた時間では何度も見て勉強しています。



2. 海外学会にもオンラインで(比較的安価に)参加できる

海外、特にUSAでは徐々にCOVID-19から解放されつつあり、オンラインも終焉になる

可能性もあるのではないかと思われることから、逆に今がオンラインで海外学会に

参加できるいいチャンスなのではないかと思います。


学会の魅力として、例えばフロリダやアリゾナに行ってめちゃくちゃ酒を飲んで楽しんで

独特な楽しい雰囲気で参加する、ことが出来ないのは非常に残念なのですが、、、

逆にオンラインで安価に参加できることはメリットだと思います。


通常だと$1000 (日本円で11万円ぐらい)近くするような学会でも、オンラインだと半額以下に

なることも多く、実際に昨年参加したCSRS (Cervical Spine Research Spciety)

そのような感じで参加できました。また、CSRSにはinstructional courseというものがあり、

on-demandで欧米・アジアの頚椎外科の専門家の講義やdiscussionに参加することができます。

(もちろんLIVEで参加可能ですが、時差もありますので昨年はon-demandで参加しました)
 




他にも多くの活用法があるかと思います。

もし何かありましたら、コメントなどいただければ嬉しいです。よろしくおねがいます。